婚活始動開始

嫁さんなんかいますぐにはいらない。
だいたい俺はまだ26だし。

そんなに急ぐ必要はないんだけど
結婚してもいいな、とも思っている。
たかちゃんのところも楽しそうだし、嫁さんが妊娠してからは
まだ出てこない子どもの事をえらく楽しみにしてて
俺としては馬鹿にして引いていたいたんだけど
どこかでうらやましかったんだ。
たかちゃんは決して自慢してた訳じゃなく自然だったからさ
純なやつなんだよな。

俺だって、って思う。
早いとこ同じステージに立ちたい。
いやいや、とりあえず今は出会いが必要。
こんな田舎じゃ出会いがないからなー
ナンパはもうやめた、タクヤと卒業だ。

次は本気で真剣に恋愛してみたい。
顔は重視しない。かわいいにこしたことはないけど。
やっぱり性格がいちばん。
俺と合うかどうかが肝心。
まだ社会人バスケやるから、それに応援にきてくれるかわいい子がいいな。
弁当かなんか作ってくれたらみんなに自慢できるし。

ネットで検索したら俺らの年だとなかなか出会いのサイトが見つからない。
エロいサイトならたくさんあった。
ちがう、ちがうんだよ
婚活なんだよ

カップリングパーティーってなんだ?

だれに相談するのがいいんだろう?

先輩から、親から、エールかよ。

ねえちゃんうざい。本当にうざい。
俺がフラれたことを周りのみんなに言いふらしていやがる。
本当にむかつく。

ねえちゃん達が帰ってから「あー、やっと静かになった」と思ったら
会社の先輩や親からも同情受けた。
ねえちゃんのせいでみじめな奴になっちまったじゃねーか、俺。

だいたいこんな田舎じゃ、小さい噂がたちまち広がるんだよ、わかってねーな
ねーちゃんは横浜でマンション暮らしじゃ友達もいないのかもしんないけど
このあたりでひとりふたりに話したら100倍広まるのを
あいつは忘れたのか?

親は俺の好物、豚の生姜焼きを山盛り作って
「人生はいろいろだから、気にすんな、
この辺じゃ出会いがないからしょうがない、たくさん食べてわすれちゃいな」って言われた。
いくらなんでも食べ盛りの高校生じゃないんだから、
山盛りにすれば喜ぶと思ってんのかい、かーちゃん。無理だから。

会社の先輩でねーちゃんと幼なじみの高橋さんが同期会でねーちゃんに会って聞いたらしい。
俺、そんなに落ち込んでなかったのに
「そういや、お前、そんな感じで暗かったよなー、婚活なんかこの辺じゃ無理だよ。
出会いは待ってちゃダメなんだ。今度おごってやっから焼き肉でも食いにいくか?」
どんだけ落ち込んでるとおもわれてんだよ、それにまた肉か。
好きだからいいけど、俺はそんなに肉食獣にみられてるんだな〜。

ある意味ねーちゃんの底力はすごいのかもしんない。
ちょっと4、5日こっちにいただけで まわりの人間引き込んで
俺も引き込まれたからついついしゃべっちゃったんだよな。
うちのねーちゃんあなどれない。
カップリングパーティーに行け、って言ってたけど、それなに?

ねえちゃんがまた帰ってきた

横浜に嫁に行ったねえちゃんは時々、こころ(女のこ)を連れて帰ってくる。
ダンナが出張だとすぐ実家に戻ってくる。
うざいんだよ
こころ(2才)も最初の10分はかわいい。
1時間もしたらわがまま言い始めて、しまいにゃ
「ママー」って泣き出す。
お菓子とか喜ぶから買ってやっても
ねえちゃんが「これは体に悪い」だの「塩が強すぎる」だの
子どもに気を使う母親ってのは目を光らせているからこわい。
母親も父親も「可愛いのは最初だけ」って嘆いてた。
でも
「ここちゃん、おにいちゃんところおいで」って呼んで
肩車だの新幹線だのをしてやると
「もっと、もっと」って行って離れない。
喜ぶ物は何でも買ってあげたくなっちゃうんだよな、、、
こどものチカラ。純で裏表がないからかわいいんだろうな。

夜になると家族皆で一杯飲む。ねえちゃんがいなきゃ揃ってなんかのまないけど
ねえちゃんの引力かもしんない。

「最近どお?」
「別に何もかわっとらんよ」
「彼女とかいないの?」
「いない訳じゃないんだけど、
この辺って田舎だから出会いがなかなかないじゃん。
高橋さんに紹介してもらった子がいて、俺的にはいいなーと思っとったけど
連絡が途絶えてしまったんだよ、終わったんだな」
「••• あんたが好きならひつこく連絡しなきゃだめだよ。女なんかひつこいくらいの方が
喜んでついてくんだから。この辺じゃなかなか出会いがないんだから大切にしないと」
「わかってるよ、うっさいな」
「じゃカップリングパーティー行けば?」って・・・

俺の事心配してくれてんだ。

知り合いの紹介はもういらない

メールがこないし・・・
電話もこないし・・・

あれから2週間
・・・ふられたってことだな

だからと言って別に落ち込んでいないけど。

この前のぽっちゃりとおしゃべり。
付き合うなら細身でおしゃべりなこだな、明るいし。
結婚するなら、ぽっちゃりのほうがいいかも。
家庭的な方が上手くいくらしいから。
ぽっちゃりが家庭的とはかぎらないが・・・。

もういらない、知り合いからの紹介なんか もういらない。
ここは仕事に打ち込むか。
そこらは当たり前だ、仕事重視でいこう。

並行して婚活がいいかな。
っていうか、俺ってば、どうしたいんだよ。
わけわかんないし。
彼女がほしいのか、結婚したいのか、出会いがあればいいのか、
やっぱり、仕事に懸けるおとこってのもいいか。

ここは田舎だから何もないけど土地だけはたくさんある。
広くて平らな土地だから、大手企業の工場が点々とあって
工業団地になっている。そこにある大手食品会社のパックを作ってる工場だ。
パックは日々進化している。アイデアやコストダウンも考える。
俺らはまだまだ若いからいいけど、課長クラスになると残業も多くて
大変そうだ。だから上司は「早いところ結婚しとけ」っていいうんだ。
関西支社の大阪でパーティーがあって、そこの支社長は仲人支社長で有名らしい。
なんでうちの支社にはそんなおせっかいがいないんだ・・・?
いやダメダメ、知り合いからの紹介はダメ
もう二度とこんなミジメっぽいのを人にばれちゃうのが嫌だ!!!

河合さんが紹介してくれたナース

会社のじいさんの息子さん(河合さん)が
この俺に女の子を紹介してくれる、という。

河合さんがいうには
23歳のナースで彼女の方も出会いがないって言ってるらしい。
23歳、いいじゃないかー。
タクヤやたかちゃんがうらやましいが、婚活だな。
とりあえずはおともだちから。いいじゃないかー。

待ち合わせは本町通りの居酒屋にした。
相手は一人かとおもっていたのに二人来た。
二人とも23歳で元気がいい。
・・・ってどっちなんだい?どっちが彼氏が欲しいのか?
どっちが出会いを求めているのか?さっぱりわからなかった。
俺も知らない人の前では口数がすくないほうなので
ちょうど良かったが、これは困った。どっちの子かわからない。

元気いっぱいに「かんぱーい」ってサワーを飲む。
1人はぽっちゃりして、関西人。大阪のパーティーが得意だったようだ。
元気で明るい子だ。
もう一人は顔は中の下くらい?細身だがおしゃべりで
さっぱりした子だ。
時々話しを俺にふってくるが大体は二人の職場の話が多い。
そして俺はさっきからうなづいている。

ふたりともナースで「ナースのお仕事」をしている。
ナースは大変らしい。夜勤とかもあるし。
専門的な仕事の話になるとわからん。
俺おにいさんだから、じっと聞いているけれど
俺がこんなにたばこ吸ったりしてるのをわからないのかなー。
空気読める女の子がいい。
お会計は結局俺がお支払い。
お金の件はケチケチしたくないから全然問題ないんだけど
二人で「ごちそうさまでしたー」ってラッキーって顔するのは
いまいち気分が良くない。

結局どちらかわからず両方とみんな仲良くメアドの交換。
この出会いが実を結ぶんだろうか?

結婚おめでとう、タクヤ

憂一のナンパ仲間、タクヤが結婚してしまった。
嫁さん、あんなやつだと知ってるんだろうか?
嫁さんは横浜で結婚したかったらしい。
どこで出会ったんだか?

俺は俺の嫁さんを裏切らない(予定)
とりあえず無難なスピーチをし、ウケも狙ってみた。
親族には受けたからよし、としよう。

嫁さん、具合が悪かったのか、つわりだったのか
あんまり笑顔がなかったが、それなりにみんな和気あいあいだったから
結果的には、良い結婚式だった。

一目ぼれっていうのは、一瞬で、目と目が合ったら、ビビっとくるらしい。
たかちゃんなんかそういう感じだった。
たかちゃんの出会いのほうが無難だな、だいたいお互いが婚活だから
どう考えても出会いを求めてカップリングパーティーに参加している訳だし。

・・・そんなことを考えながら、結婚式は無事に終わった。
結婚おめでとう、タクヤ
お前とはもうナンパに行かないよ。
真面目にやれよ。

退場した後、恒例の胴上げ。
天井が低い結婚式場だから高くあげれなかったので
ちょっと横にスイングしてみた。

横にシャンパンテーブルがあるなんて・・・・
シャンパングラスが割れ、タクヤの貸衣装が汚れ
会場は一瞬爆笑したが、あまりにも見事な壊れっぷりに血の気が引いた。
タクヤの嫁さんも引いていた。

ニ次会では嫁さんのグループがぐっと減ってしまった。
家庭のある人が多かったらしい。

嫁さんの友人と二次会で盛り上がったが
あっちも俺らが趣味じゃなかったんだろう、
こっちも趣味じゃなかったからメアド交換はなしにした。
出会っても盛り上がらない事、あるんだよな。

やっぱりMEN’s NON-NO

楽しいナンパのはずが全然だめだった。
ストリート系ファッションはやっぱり合わない。
カジュアル系にもどることにした。

出会いは真面目に大切にすることにした。
この前のコ、メアド聞いたのに
ウソメアドだった。

久しぶりに傷ついた。
やっぱりナンパについてくるような子はナンパなんだ。

東京の子はいい子もいるんだろうけど、ナンパについてくるような子は
こっちも軽いノリで今日限りってスタイルじゃないとダメだ。

まったくなー。

こっちは真面目に切り替えようと思ってんのに
こういうときはなかなか出会いがない

近々タクヤの結婚式がある。
メンズノンノにはフォーマルが載ってない。
たまにはイマドキ若者フォーマルのページとかを
載せてくれたらいいのになー。

結婚やパーティーなんかのときに参考になるのに。

ところで、なんでメンズノンノなのかというと
きっかけは美容院に行ったら「メンズノンノ」が置いてあって、
行くたびに読んでいたらなんだかハマったんわけ。
女性誌はあふれるほど世の中にたくさんあるけど、
男性誌ってのはなかなかない。
男性誌ってファッションよりも経済とかのものが多い。
例えば「ニューズウィーク」とか「TIME」とか
読んでいたりすると、ってか持ってるだけでかっこいい大人の男っていう感じだけど
実際、田舎の本屋にはおいてないのよ。
だって読む人なんかいないからね。
メンズノンノだってギリギリかも。
そのうち通販の定期購読のほうが安心して読めるかもね。

東京へ遊びに行こう

高校時代の悪ダチ、タクヤと洋服買いに東京に行く事にした。
いや、洋服だけじゃなく、ナンパもしてみようと思う。
いや、ナンパがメインだ。

タクヤは来月結婚するから、今日が最後、のはず。
いいのかなー、タクヤの結婚相手、かわいそう。
たしか「できちゃった結婚」だろ。
彼女の策略かもしんない、なんてひどい事を言ってたけど
タクヤみたいな本当にナンパなやつは結婚でもして
落ち着いた方がいいんだよ。

そもそもこういう風にナンパしに出てくる理由のひとつとして
だいたい近所で出会いを求めても、出会う場所が少ないから
どこかでつながってるかもしれないし、
ホント出会いがない、ってことなんだよ。

あとは・・・最近顔をみればわかる。
メイクばっちりで大人のパーティーに行く格好して
ナンパおっけーです、声かけて~ っていう顔と
ナンパなんて迷惑だからって感じの顔
だいたい固い感じの子は迷惑顔だけどな。

どこの街が女の子と話しやすいかなー。
今日はオープンしたばかりのH&Mに行ってみてからがいいから
銀座にしてみた。最近の銀座は敷居がひくいから
いっしょにご飯を食べるだけでも大丈夫。

安藤さん宅訪問

会社のおじさん、安藤さんのお宅訪問をしてきた。
どうも娘さんを俺に紹介してくれたような段取りだった。
安藤さんの家になぜか俺だけご招待なんて。
いくらこの土地で出会いがないっていったって・・・

冗談じゃないぜ

俺より相当年上だぜ、多分35は超えてるんじゃないかな。
東京でいいところに就職してるらしい、外資系の保険会社だとか。
収入はよさそうだ、そこそこきれいだし、カバンもヴィトンだし。
これは逆玉?

ちがうな、東京のそのお嬢さんに出会いがないのかもしれない。
あの歳で結婚してないのは恋愛が下手なのか、恋愛できないのか
仕事に夢中で恋愛から遠のいていたのか?

普通、東京とかで働いていたら出会いがない、なんてことないだろ、たぶん。
恋愛で何かあったかな?
上司と不倫とか?(笑)
案外あってたりして

そうはいっても俺は無理だな。
収入がいい嫁さんだと、大丈夫は人はいいけど
パラダイスだな、奥さん働いてくれるし、それを承知ならキモチ楽だし。

でも、俺は俺のプライドが無理だといってる。

ゴメンなさい、安藤さんも奥さんも、お嬢さんもみんないい人。
奥さんの手料理はうまい!俺の母親とは違ってうまい!!
お嬢さんが作ったっぽい都会風のサラダなんかも美味しかった。

「シンイチ君は確かバスケットボールをやっているんだよな?」
「はい、そうです週1回、中学校の体育館に夜、行ってますよ」
「Y子も前はスポーツやってたよな」
「うん、中学高校でバレーボール・・・」

安藤さん、中学の話になったら歳の差がバレバレじゃん、
その話しは避けないと。
俺はいいけど、Y子さんが・・・
きまづい。

だからだめなんだよ、人の家とかは。
どこかの居酒屋だったら別の話で盛り上がれたのに。

こういうのは後からいろいろ面倒だから、明るく「ごちでした!!」で帰った。

たかちゃんちへお宅訪問

たかちゃんから遊びに来いって呼ばれたから行ってみた。
正月だから年始の挨拶しに。
母親から「たかちゃん好きだったからこれ持ってって」って
恥ずかしいけど、母親が炊いた赤飯持って。

この辺じゃ最近結婚した 憂一のたかちゃん達夫婦。
町をあげて皆が祝福したからやたらな事じゃ離婚なんてないだろ。

たかちゃんは幼なじみで、どうやって尚ちゃんと結婚したかしらないけど
尚ちゃんとは本当に仲良しだ(当たり前だな)

「あけおめ」
「お久しぶりです、シンイチさん。結婚式のときはありがとうございました。
ことしもどうぞよろしくお願い致します。」
なんてよく気がきくんだ、ぽっちゃりめだけど、結婚は顔じゃないからなー。
料理もうまいし、恋愛と結婚はベツモンがいいかな。

「シンちゃん、実は俺パパになるんだぜ、夏に」
「え~~~!!!」

おめでとう、って言わなきゃならないのにうっかりして言い忘れた。
本当かよ、俺と同じ歳なのに、父親かよ・・・。
結婚だけでも驚いてるのに父親かよ。
俺としては相当ショックだった。
一緒にバスケして、一緒にナンパした仲なのに。

こんな田舎じゃ出会いがないけど、どうやって知り合ったのか聞いてみた。
「シンちゃん、カップリングパーティーって知ってる?
この辺の子と知り合って仲良くなっても別れちゃったらあとでいやな思いすることあるよな、
例えば次に付き合う子が元カノの知り合いだったとか、逆に
元カノと次に付き合う彼氏が俺の知り合いとか。
そいいうのなんか気まづくない?」
ごもっとも、たしかにそうだ。
たかちゃん、婚活してたんだ、それにも驚いた。